現在、日本だけではなく世界的に麻しんが流行しています。大型連休で渡航される人が増加し、その後の流行が危惧される状態だと思います。
新年度になり、年長さんには、MR(麻疹・風疹)ワクチンの問診票が届いていると思います。できるだけ早めに接種を致しましょう。1歳になったお子さんも問診票が届いているはずですので、早めに接種を済ませましょう。
また、0歳児(生後6か月~)を連れて海外に旅行する予定の方は、任意接種となりますが、MRワクチンの接種をお勧め致します。詳しくは下記をご覧ください。
1.日本の輸入麻しん症例数
今年の4月3日の時点での輸入麻しん症例は56例で、麻疹排除が認定されてからもっとも多くなり、近年では2014年に次いで多くなっています。
輸入麻しん報告数
日本では感染症研究所が昨年の2018年4月17日に公表した「麻しん 風しん混合( MR )ワクチン接種 の考え方」で、【定期接種対象者以外 】の対象として「.1か月以内に海外旅行・国内旅行を予定している者」を最上位に挙げています。今年も昨年以上に注意が必要です。
米国では流行国以外に渡航する場合も含めて渡航時には、生後6~11か月の小児には1回のMMRワクチン接種、12か月以上全ての小児と1957年以降出生の全ての成人に対して2回のMMRワクチン接種(4週間隔)をすべきとしています。
空港を利用することが麻しん感染のリスクとなります。日本では関西国際空港での麻しん流行があり、米国では国際空港での国内線利用者の麻しん感染も報告されています。
フィリピン(25000例以上、死亡355例)、ベトナム(3300例以上)で大きな流行となっています。日本同様に麻疹排除が認定されている香港(65例)、マカオ(33例)でも流行が拡大し、医療機関、空港、ホテル、カジノなどの従業員の罹患が報告されています。
すでに4月4日までに465例が報告され、2014年に次いで多くなっています。報告はニューヨーク、ワシントン州で多く、ニューヨーク市ではブルックリンの住民にMMRワクチンの接種を義務づけ、接種しないと1000ドルの罰金を科すことにしたそうです。
ベルギー、フランス、ドイツ、イタリアポーランドなど多くの国で報告数が増えています。他の国も報告があり、報告数が最も多いのはウクライナです。
他に最近の6か月間の報告数が多いのマダガスカル、インド、ブラジル、ベネズエラ、タイ、パキスタン、イエメン、イスラエルです。