夏の終わりから流行が始まってしまった今シーズンのインフルエンザ。すでにかかったお子さんもいらっしゃると思います。保護者の方からよく聞かれるのは「うちの子はもうインフルエンザにかかったので、この冬は大丈夫ですよね」という言葉です。
インフルエンザにはA型(H1N1)とA型(H3N2)の2種類のA型と1種類のB型があり、シーズンによっては2種類あるいは3種類のインフルエンザが流行することがありますので、一度かかったからもう安心ということは言えません。ワクチンには3種類のタイプが入っていますので、まだまだ先の長い冬を乗り切るためには未接種の方はこれからでも遅くありません、また1回接種して2回目がまだの方はかかった方も含め2回目のワクチンをぜひ接種してください。(13歳以上の方は1回接種)
インフルエンザワクチンの効果について誤解のないように、説明したいと思います。ワクチンを接種していない人100人が冬のシーズン40人ぐらいかかるとするとワクチンを接種した人は20人ぐらいに減ります、この発症減少率=有効率が50%ということなのです。またワクチン未接種の方の40人は高熱でかなりつらい思いをすることが多いのに対して、ワクチンを接種してかかった方は、症状が軽いという違いがあることが大きなポイントです。

ワクチンを毎年接種して免疫をつけること、時にはインフルエンザにかかること(自然免疫)の両者でお子さんの成長の過程でかかりにくく、かかったとしても肺炎や脳症などの重症化を防いでいるのです。13歳以降は注射タイプのワクチンが1回でもよいのは、それまでの免疫の貯金があるからなのです。
今年のように流行が早まっても、今までの基礎免疫がある方は重症化を防ぐことができると考えられます。ぜひこれからも毎年のワクチン接種を心がけください。
「インフルエンザはただのかぜ、ワクチンを接種したのにかかってしまった」「ワクチンを接種した年はインフルエンザにかかる」などのSNSに飛び交うフレーズはいつか死語になるようにしていきたいものです。




