保護者の皆様へ
手足口病 ― ご家庭でのケアと登園の目安
① 手足口病ってどんな病気?
手や足、口の中に小さな水ぶくれや発疹ができるウイルス感染症です。多くは軽症で、3〜7日程度で自然に治ります。夏を中心に、主に5歳以下のお子さんに流行します。
せきやくしゃみによる飛沫、皮膚の水ぶくれに触れること、そして便からの感染など、複数の経路でうつります。特に、症状が良くなった後も便の中にウイルスが2〜4週間ほど残ることがあるため、「治ったから安心」というわけではない点にご注意ください。
② おうちでできる感染対策
- 石けんでの手洗いをこまめに。特におむつ交換の後、トイレの後、食事の前は徹底しましょう(アルコール消毒だけでは十分に効果が得られない場合があります)。
- おむつはビニール袋等に密閉してから捨て、交換後は手洗いを忘れずに。
- タオル・食器・コップの共有は避けましょう。
- おもちゃやドアノブなど、よく触れる場所は消毒(次亜塩素酸ナトリウムなど)を心がけましょう。
- せきやくしゃみが出るときは、マスクの着用や口元を覆うことを心がけましょう。
③ 登園・登所の目安
手足口病は、学校保健安全法上、必ず休まなければならない病気には指定されていません。次のような状態であれば、登園・登所を再開して差し支えないとされています。
| 以下がすべて満たされていれば登園の目安です 熱が下がっている口の中の水ぶくれ・潰瘍の痛みが軽くなり、普段通り食事や水分がとれる全身の状態が良く、元気に過ごせている |
※ 症状が落ち着いた後も、便の中にはしばらくウイルスが残ります。登園再開後も、しばらくは手洗いを特にしっかり行うようにしましょう。集団生活を過度に制限する必要はありませんが、手洗いの徹底が最も大切な対策です。
④ こんな症状があればすぐに受診を
| 以下の症状がみられたら、様子を見ずにすぐに医療機関を受診してください ・高い熱が2日以上続き元気がない ・嘔吐を繰り返す ・ぐったりして呼びかけへの反応が鈍い ・視線が合わない ・手足の力が入りにくい ・体がびくっとひきつるような動きを繰り返す ・呼吸が速い、息苦しそうにしている |
これらは、まれに起こる脳炎や心肺機能の合併症のサインである可能性があります。特に発症から数日以内は注意して様子をみてあげてください。
⑤ よくあるご質問
Q. お風呂に入れてもいいですか?
A. 熱がなく元気であれば入浴して構いません。ただし、水ぶくれをこすらないよう優しく洗い、湯船やタオルはできるだけ他のご家族と分けましょう。
Q. きょうだいへの感染を防ぐには?
A. 手洗いの徹底が最も効果的です。タオル・食器の共有を避け、おむつ交換後は特に注意しましょう。感染してもごく軽症で済むことも多いですが、生後間もない赤ちゃんがいるご家庭は特に気をつけてください。
Q. 保育園・学校にはいつから伝えればよいですか?
A. 診断がついた時点で早めに施設へご連絡いただくと、施設内での感染対策(消毒強化など)がスムーズに進みます。
ご心配なことがございましたら、いつでもクリニックばんびぃにまでご相談ください。




