〇はしか(麻疹)とは?

はしかは麻疹(ましん)ウイルスによって引き起こされる感染症です。発熱が続き、咳がひどくなり、感染力がとても強く、せきやくしゃみによる飛沫(ひまつ)感染だけでなく、空気中を漂うウイルス粒子を吸い込むだけで感染します。2年前の夏に幕張メッセで行われた海外の若手ミュージシャンのコンサートに麻疹にかかった青年が参加したことから全国に広がったニュースが記憶に新しいところです。
厚労省も、今回の沖縄での流行が全国に広がる可能性があり、注意を呼びかけています。
http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/236805
「これだけ感染力が強いはしかが流行している沖縄への旅行は控えようか」と考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
はしか感染を心配する必要がある人と心配する必要がない人がいます。
http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/dl/180412_1.pdf#search=%27%E5%8E%9A%E5%8A%B4%E7%9C%81++%E9%BA%BB%E7%96%B9++%E6%B2%96%E7%B8%84%27
はしかは一度免疫を獲得すると一生続くと言われています。これまでにはしかにかかったことのある人には感染しません。そして、50歳以上の人も自然に感染している可能性が高いので、あまり心配する必要はありません。
1歳と幼稚園年長さんはワクチン定期接種の対象
現在国内ではMR(麻疹、風疹)ワクチンが定期接種の対象なので、対象年齢なら無料で受けることができます。2回の接種が必要で第1期は1歳。第2期は小学校就学前の1年間です。定期接種の時にきちんと受けている人は免疫ができていますので、安心してください。
また港区では、定期接種を逃したお子さんでも行政措置によって今年度から無料で接種できるようになりました。港区役所にお問い合わせください。
麻疹感染を心配しなければならない人は、まだかかったことがない人で、ワクチンを1回しか受けていない、もしくは1度も受けていない人です。麻疹ワクチンは1978年から定期接種となり、当初は1回だけの接種とされていましたが、実は1回の接種では免疫が十分につかないことが分かりました。1977(昭和52)年から1990(平成2)年に生まれた人は、定期接種1回時代に子どもだった人たちで、免疫が低い可能性があります。今回の沖縄の流行でも患者さんの7割は20代~40代で、ワクチン接種歴が1回あるいは接種していない人たちとのことです。
〇赤ちゃんへの対策は?
問題は、定期接種前の赤ちゃんです。生後6カ月までの赤ちゃんはお母さんからの抗体がへその緒を通じて移行し免疫が続いているので、お母さんがはしかの抗体を持っていれば、赤ちゃんも持っていると考えられます。では6カ月~1歳の赤ちゃんはどうすればいいのでしょうか。この流行が収まるまでは旅行を延期することも1つの選択肢だと思います。
もし沖縄にいかれるなら、観光地やショッピングモールなど人混みは極力避けることをお薦めします。
いずれにしましても旅行前に母子手帳で接種歴を確認してください。母子手帳は健康のパスポートのようなもの、このようなときにワクチン接種歴が大事になりますので、接種したワクチンの記録を必ず残すようにいたしましょう。




